2012年9月3日月曜日

線路設備H21-1Q5(2)(ⅰ)

[マンホールの設備不良やその対策など]
① マンホールの不良には、鉄蓋の磨耗・ガタツキ、鉄蓋周辺舗装や縁コンクリートの破損による首部のひび割れ・ズレ、躯体のひび割れ・漏水、ダクト部分の不良などがある(正しい)。

② 鉄蓋周辺の地盤沈下や道路改修工事などで、鉄蓋と路面にレベル差が生じ交通の支障となる場合は、主に、鉄蓋を表層で覆う鉄蓋周辺の路面を修正する方法によりレベル調整を行う。

③ 鉄蓋の首部や躯体の不良は、通信設備としての信頼性に重大な影響を与えるおそれがあるが、一般に、近接している他の道路占用物には影響を与えることがあるはない

④ 鉄蓋は、受枠よりも上にあるとガタツキ、騒音が生じ、さらに車両通過時の衝撃荷重が重なると鉄蓋の飛び上がりや鉄蓋が損傷するおそれがあるため、受枠と同じ位置によりも低く設置する。
・鉄蓋と受枠の間に段差があると、ガタツキ等が生じる。よって、鉄蓋と受枠の段差をなくす必要がある。

線路設備H21-1Q5(2)(ⅲ)

[マンホールの補修方法について]
A レジンブロックマンホールの亀裂補修は、エポキシ系樹脂接着剤を用いて、鋼板でひび割れ部を補強する方法で行う。マンホールの金物などの腐食が著しい場所では、鋼板に代わりレジン板で補強する方法が適用される(正しい)。
・レジンブロックマンホールとは、レジンコンクリート製のマンホールをいう。
・レジンコンクリートはセメントや水を一切使わず、熱硬化性樹脂(レジン)を結合材として、砂利・砂・炭酸カルシュウムを強固に固めたコンクリートで、セメントコンクリートの数倍の強度が有る。
・ひび割れ部は鋼板(レジン板よりも丈夫)で補強。
・腐食部分は、レジン板で補強(腐食し易い金属板で補強すると、その金属板も腐食してしまう。だから、樹脂であるレジン板で補強するんだと思う)。

B マンホールの亀裂補修は、V字形カット工法を用いて行う亀裂箇所にセメントと高炉水砕スラッグを混ぜ合わせたAEコンクリートを打設する方法で行われる誤り)。

C V字形カット工法は、欠損部、亀裂箇所などをV字形に削り、無収縮急結セメントを充填し、エポキシ系樹脂を塗布して止水する方法である(正しい)。
・結性セメントとは、セメントに水を加えてから1時間以内に凝結作用をするセメントをいう。
・エポキシ系樹脂は、表面仕上り材として用いられる。