2013年2月23日土曜日

OFDMとは?

[OFDMとは?]
 複数の搬送波を用いて、多くのデータを送信するマルチキャリア方式の一種。
この方式では、異なる周波数の搬送波を用いる。このため、搬送波どうしの干渉を避けて搬送波を配置するため、占有周波数帯域が大きくなってしまう。
 このようなデメリットを解消すべく、周波数の直交性を利用して、搬送波どうしの幅を狭めて占有周波数帯域を小さくするようにしている。つまり、ある搬送波のスペクトラムが0となるところに、他の搬送波を配置して、干渉を起こさないようにしている。
[OFDMのメリット]
 複数の搬送波を用いているため、1搬送波あたりの送信データ量を少なくできる。よって、伝送路でのノイズに強い。つまり、1つのシンボルを表す時間が長いほど、瞬間的なノイズにより波形が崩れにくくなる(崩れても判別しやすい)。
 具体的には、10101010101010(高周波数であり送信データ量が多い場合)
       00010000000000(伝送路で生じたノイズ)
       10111010101010(4番目の"0"が"1"になってしまった)
       11111110000000(低周波数であり送信データ量が少ない場合)
       00010000000000(伝送路で生じたノイズ)
       11111110000000(ノイズの影響はなし)
 また、ガードインターバルを設けているので、時間的に異なる前後のシンボルが重なるのを防止できる(時間的に同じシンボルを受信したい)。