2012年8月19日日曜日

通信線路H21年1回 問4

[光ファイバケーブルの非ガス保守方法について]
①防水構造を持つ光ファイバケーブルに用いられるWBテープは、浸水すると吸水・膨張しながらゲル化して光ファイバケーブルの隙間を埋め尽くすことにより、止水のダムを形成し、それ以降の浸水を防止することができる。

②防水構造を持たない光ファイバケーブルが外被損傷などにより浸水した場合、破断寿命の短縮及びケーブル内の金属腐食に伴い発生した水素により光損失が増加するおそれがある。

③防水構造を持つ光ファイバケーブルと、OTDRによる光ファイバ心線の監視を併用することにより非ガス保守方式が実現されている。

④MH内の光ファイバケーブル接続点に取り付けられる浸水検知モジュールは、吸水膨張剤が水を含むことにより膨張して可動体を押し上げることで、監視用の光ファイバ心線を破線させるに一定の曲げを生じさせるこの破線曲げが生じた箇所は、OTDRにより検出できる。
 cf.浸水検知モジュール(http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/library/E1/124.html)
 浸水があるたびに、監視用の光ファイバ心線を破線させるのは不経済である。このため、OTDRで浸水箇所を検出できる程度に、曲げ損失を生じさせるだけで足りる。