2012年9月19日水曜日

線路設備H23-2Q3(1)

[線路設備の劣化の要因とその対策について]
 線路設備の長期信頼性を確保するためには、初期における機械的強度だけでなく、経年劣化を考慮した材料選定を行う必要がある。特に、屋外環境で使用される部材では、使用環境に応じた材料選定を行うことが重要である。
 屋外環境において、プラスチック材料は、紫外線に長期間さらされると、分子鎖の切断により強度劣化が生じ、割れやすくなる。これを防ぐため、屋外で使用するケーブル外被材料などには、紫外線領域の光を吸収するカーボンブラックなどの材料が含有されている。
 金属材料は、水と酸素に長期間さらされると、一般に、酸化還元反応により腐食が進行する。金属材料は、イオン化傾向が高いほど腐食しやすく、また、金属材料の腐食の進行は、どの程度安定で緻密な酸化物の皮膜が表面上に形成されて水と酸素を遮断することができるかにも影響される。
 架空線路設備の吊線などに使用される鋼材は、鉄を主成分としているため、その防食対策として、亜鉛をめっきして緻密な腐食生成物の皮膜を形成し、腐食速度を遅らせる方法が広く用いられている。

・亜鉛は、比較的、イオン化傾向が低いのかな?多分。

0 件のコメント:

コメントを投稿