2012年9月5日水曜日

線路設備H21-1Q5(2)(ⅱ)、H20-2Q2(2)(ⅲ)

[電磁誘導法などについて]
① 弾性波法は、地表からSH波を地中に向けて発信し、埋設物などの音響インピーダンスの変化点で反射してきた波を地上の複数の受信器で測定し、地層境界の位置を探索する方法である(正しい)。

② 電磁誘導法電磁波法は、電磁波法電磁誘導法と比較して、一般に、電磁ノイズの影響が少なく、土質による探査精度への影響が大きい。
・電磁誘導法は、コンクリートの湿潤状態や品質等による影響を受けない(磁界を検知する原理なので)。
・電磁波法は、反対に影響を受ける(コンクリートの湿潤状態や品質等により、鋼材、空洞などの表面以外のところで、電磁波が反射することがあるため)。

③ 電磁誘導法は、外磁コイルに交流電流を流すと発生する磁界が地下ケーブルや金属管路などに誘導し、それにより発生する磁界を検出して、埋設位置を探索する方法であり、テンションメンバが金属であれば、光ファイバケーブルの埋設位置を探索することも可能である(正しい)。

④ 電磁誘導法は、金属管などに誘導磁界を発生させ、その磁界を探知する原理を利用していることから空洞の位置を探索することはできない(正しい)。
・電磁波法なら、空洞の位置も探索できる。

電磁波法:「コンクリート表面で電磁波をアンテナからコンクリート内部に向けて放射すると、電磁波はコンクリートを電気的性質の異なる物質、たとえば鉄筋などの鋼材、空洞などの表面で反射され再びコンクリート表面に反射波として受信する。この電磁波を送信してから受信するまでの時間に着目した手法である。」(http://www.kokusai-se.co.jp/technology/technology06.htmlから引用)

電磁誘導法:電磁誘導により、コンクリート内部に存在する金属に電流が流れる。すると、金属から磁界が発生(右ねじの法則など)するので、その磁界(の強度)を検知することで、金属の位置がわかる。
[電磁誘導法及び弾性波法について]
① 弾性波法は、地表からSVSH法を地中に向けて発信し、埋設物などの音響インピーダンスの変化点で反射してきた波を地上の複数の受信器で測定し、埋設物の位置を探索する方法である。

② 電磁波法パルスレーダ法は、パルスレーダ法電磁波法と比較して、一般に、電磁ノイズの影響が少なく、土質による探査精度の影響が大きい。
・パルスレーダ法とは、電磁波法のことである。

③ 電磁誘導法は、外磁コイルに交流電流を流すと発生する磁界が地下ケーブルや金属管路などに誘導し、それにより発生する磁界を検出して、埋設位置を探索する方法であり、テンションメンバが金属であれば、光ファイバケーブルの埋設位置を探索することも可能である(正しい)。

④ 電磁誘導法を使用することにより、土質に関係なく、金属管のほか、空洞の位置も探索することが可能である
・電磁誘導法では、空洞の位置を探索できない。
・一方、電磁波法では、土質の影響を受けるものの、空洞の位置を探索できる。

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