[光海底ケーブルシステム]
陸揚局から第1光海底中継器までの間(第1中継区間)が浅海部である場合におけるケーブル修理は、深海部とは修理工法が異なる。第1中継区間は、システムによっても異なるが、修理マージンを考慮して標準中継区間長より短くすることが多い。このため、ケーブル修理を行う場合、一般に、光海底中継器を増やさなくても、光海底ケーブルを割り入れることが可能である。
また、浅海部でのケーブル修理などで、ケーブル保守船が海岸に接近できる水深の限度は、船の喫水によって決まり、一般に、水深10-20[m]である。
一方、第1中継区間以降の深海部でのケーブル修理において、故障点を除去して修理用ケーブルを割り入れる場合、割り入れ長は、一般に、水深の2.0-2.5倍を必要とする。
ケーブル保守船による故障修理には、故障発生後における陸揚局からの故障点位置測定が重要であり、C-OTDR測定などの光学測定、システムの電気抵抗を測定する電気測定、光海底中継器監視制御装置による監視データなどが利用される。
・C-OTDR:Cはコヒーレント。