2012年9月6日木曜日

線路設備H21-2Q2(2)(ⅰ)

[管路の補修工法]
① 管内面ライニング工法は、錆腐食により劣化した金属管路の内面にエポキシ樹脂金属薄膜を形成し、補修する方法である。
・ライニングとは、用途に適した材料を貼り付けることをいう。エポキシ樹脂は、安全無害であるため、水道管などの管内面をサンドクリーニングした後、管内面にライニングされる。


② 超薄膜ライニング工法負圧回転式ライニング工法は、管路内の空気を吸引・減圧することで空気の流れを作り、その流れを利用して0.3[mm]程度のライニング膜を形成し、補修する方法である。
・ライニング膜=エポキシ樹脂の膜

③ ビニル管扁平矯正工法は、硬質ビニル管の扁平部を管路内から加熱軟化させるとともに、油圧を利用して機械的に矯正・補強する方法である(正しい)。
硬質ビニル管の扁平部を加熱軟化させた上で、油圧により扁平部を矯正・補強する

④ 負圧回転式ライニング工法超薄膜ライニング工法は、スポンジ付きピグを用いることにより、0.2[mm]程度のエポキシ樹脂薄膜を形成し、補修する方法である。
・ピグ:砲弾状の形状を有し、これを管内で進ませる。

線路設備H21-2Q2(2)(ⅱ)

[マンホールの補修工法など]
① 鉄蓋劣化診断工法は、鉄蓋をハンマーで打撃したときの振動の状態や、音の濁り(反響)によりに超音波をあて、その反射特性から鉄蓋の亀裂量を検知し、残存寿命を推定する方法である。
・電車やバスの車輪を、ハンマーで叩いて検査しているのと同じ原理だと思います。


② 蓋鳴り防止工法は、鉄蓋と受枠の間隙部に発泡した軟質硬質ポリウレタンを充てんし、鉄蓋の移動や回転を抑制することにより、蓋鳴りを防止する方法である。
・スポンジのようなやわらかいもの(軟質)を充てんするイメージ。硬いと鉄蓋を固定できない。
・軟質ポリウレタン


③ V字カット工法は、欠損部・亀裂箇所をV字形に削り取り、無収縮急結セメントを充てんし、エポキシ樹脂の塗布により欠損部・亀裂箇所の止水を行う方法である(正しい)。

④ レジンブロックマンホールの補修工法は、ポリウレタンエポキシ系樹脂接着剤を媒介として、鋼板でひび割れ部を補強する鉄板圧着方式が標準であるが、マンホールの金物などの腐食が激しい場所では、鋼板に代えてレジン板で補強する方式が適用されている。