2012年10月3日水曜日

線路設備H21-2Q2(2)(ⅰ)

[架空構造物の安全率など]
A 安全率とは、荷重見積りの不確定性、応力計算の近似性、部材の不均一性、腐食摩耗や疲労作用などの不確定要素を考慮し、許容応力と設計荷重との関係を表す定める係数である。
・安全率=許容応力/設計荷重

B 電柱が倒壊しないためには、水平荷重による電柱への曲げモーメントに対し、地盤が十分な抵抗モーメントを有し、傾斜角が過大にならないことが必要である(正しい)。

C 「電気設備の技術水準の解釈」では、鉄筋コンクリート柱に対して、設計荷重の2.52.0倍の荷重を加えたとき、これに耐えることを求めている。

線路設備H21-2Q2(2)(ⅳ)

[とう道の点検・補修技術など]
A ひび割れ補修工法の一つである注入工法は、漏水量が少ない線状の漏水の場合に、漏水の道を直接止水剤でふさぐ方法である(正しい)。

B ひび割れ補修工法の一つである貼付け工法は、漏水量が少ない面状の漏水の場合に、漏水の道にエポキシ樹脂を繊維に含ませたマットを貼り付ける方法である(正しい)。

C 漏水によるコンクリートの破損は、漏水により鉄筋が発錆して、鉄筋の断面積が減少したり、鉄筋錆の膨張圧で発生する場合もある。さらに、コンクリートに有害な硫酸イオンなどの成分が漏水中に含まれているとコンクリートを広範囲に損傷させることもある(正しい)。

線路設備H22-2Q1(2)(ⅳ)

[アクセス系メタリック平衡対ケーブルの漏話など]
① メタリックケーブルにおける平衡対の構成方法は、一般に、心線使用効率、漏話特性などを考慮して2心線を撚り合わせた対を、さらに、対どうしで撚り合わせた星形DMカッドが用いられる。

② メタリックケーブル内の各対の2本の導線を撚ることにより漏話は軽減でき、隣接する対どうしで撚りピッチを変えると、撚りピッチを同一にした場合と比較して大きな軽減効果が得られる(正しい)。

③ 低周波(音声周波)におけるメタリックケーブルの漏話は、電磁結合静電結合による漏話が支配的となるため、静電結合電磁結合による漏話対策を考慮する必要はない。
・静電結合による漏話→特性インピーダンスに比例
 周波→特性インピーダンス高い→電結合による漏話が支配的(帝政ロシア支配
・電磁結合による漏話は、特性インピーダンスに反比例
 高周波→特性インピーダンス低い→電磁結合による漏話が支配的

④ メタリックケーブルを用いた伝送方式において、漏話雑音は、音声を中心としたアナログ信号を伝送する場合に発生する特有な雑音であり、デジタル信号を伝送する場合にも発生するには発生しない