2012年9月27日木曜日

線路設備H22-1Q3(1)

[ケーブルのクリーピングについて]
 ケーブルのクリーピングとは、管路に布設されたケーブルが、大型車両などの通過により起こる振動、ケーブルの温度伸縮などにより移動する現象である。
 ケーブルが移動する方向は、管路の傾斜、管路とケーブル間での摩擦力、車両進行方向などの設置環境によって異なり、また、クリーピングは、ケーブルの種別によらず、すべてのケーブルに発生する可能性がある。
 クリーピングが発生しやすい場所は、軟弱地盤で大型車両が通行するところ、傾斜地で車両の通行量が多いところ、走行車両のほぼ真下にケーブルが布設されているところなどである。
 ケーブルの移動を防止する対策は、機械的にケーブル移動を止める方法、ケーブル移動量に見合ったケーブルのスラック部分を設ける方法などがあり、機械的にケーブル移動を止める方法は、移動防止金物によってケーブルを把持し、マンホール壁面によって支える方法である。

・スラック部分とは、ケーブル長のゆとり部分をいう。

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