2012年10月4日木曜日

通信線路H21-1Q1(2)(ⅲ)

[漏話の軽減方法などについて]
① 平衡対ケーブルの漏話は、任意の2対間の静電結合及び電磁結合によって生ずるが、音声回線の周波数が高周波である場合には、静電結合は微小な値であることから、静電結合による漏話の軽減方法を考慮する必要はない。
・周波数と特性インピーダンスは反比例
・低周波→特性インピーダンス高い→静電結合が支配的
・高周波→特性インピーダンス低い→電磁結合が支配的

② ケーブル内の各対の2本の導線を撚ることにより漏話は軽減でき、隣接する対どうしで撚りピッチを変える同一にすると、撚りピッチを同一にした変えた場合と比較して大きな軽減効果が得られる。

③ 信号の伝送方向(設備センタからユーザ方向又はユーザから設備センタ方向)ごとに心線をそれぞれ別々のケーブルに分けて収容しても、漏話妨害が遠端漏話と比較して大きい近端漏話を軽減する効果はあるない

④ 平衡対ケーブルにおける漏話減衰量は、高周波になるに従い、一般に、オクターブ当たり遠端漏話では6[dB]、近端漏話では4.5[dB]の減少傾向を示す。また、遠端漏話減衰量は、線路長が長くなるに従い増大するが、近端漏話減衰量は、線路長には無関係である(正しい)。

0 件のコメント:

コメントを投稿