2012年9月2日日曜日

線路設備H21-1Q2(2)(ⅳ)

[架空ケーブルの外被損傷及び吊り線の腐食について]
① 架空ケーブルの外被損傷には、強風地域のケーブルダンシングによる外被亀裂(リングカット)や、高温環境下での張線器使用による外被破断などがある(正しい)。
・張線器



② 架空ケーブルの外被損傷には、げっ歯類や昆虫類によるかじり及び鳥害などがある。昆虫類による被害としては、クマゼミコウモリガの幼虫によるかじり、コウモリガクマゼミの成虫の産卵管による損傷などがある。
・クマゼミの成虫
・コウモリガの幼虫


③ 架空ケーブルの吊り橋は、強風でケーブルが揺られると、吊架部で繰り返し曲げられ金属疲労し、破断することがある(正しい)。
・吊架とは、電線などを、上から吊り下げるようにして 架けることをいう。

④ 高耐食鋼より線は、亜鉛-アルミニウム合金をめっきした鋼線をよりあわせたものであるが、塩害環境の厳しいところでは赤錆などが発生して腐食するおそれがあるため、劣化限度見本などによる不良判定指標を用いた管理が有効である(正しい)。