2012年9月2日日曜日

線路設備H21-1Q3(2)(ⅲ)

[海底ケーブルの種類]
① 陸揚局近傍の浅海部では、漁労、錨などによりケーブルが損傷を受けやすいため、外装ケーブルを適用しており、一般に、水深1,500[m]以上ではフィッシュバイト対策ケーブル又は無外装ケーブルを適用している(正しい)。

② 埋設が必要な区間では埋設用無外装ケーブルが用いられ、海底にケーブルを埋めることから水深に関係なく一様に適用される。埋設用無外装ケーブルは、水深に応じて外被ポリエチレンを厚くする。また外装ケーブルも用いられる。

③ 溶岩質の海底地質の悪い場所や強い海流の観測されている海域にケーブルを敷設する場合には、ケーブルの回転トルクを低く抑える必要があるため、抗張力鋼線を二層にし、一層と二層目の巻き方向を逆にして低トルク性と高い抗張力特性を持つフィッシュバイト対策ケーブルが用いられる。
・海底地質の悪い場所では、金属シールド構造のフィッシュバイト対策ケーブルが用いられる。

④ 海底ケーブルが鮫に噛まれることにより絶縁障害が発生したことを受けて開発されたフィッシュバイト対策ケーブルは、鮫の活動水深に用いるものであり、陸上で用いることもあるはできない
・フィッシュバイト対策ケーブルは、開発目的とは異なる目的でも用いられる。

フィッシュバイト対策ケーブルは、鮫に咬まれることによるケーブルの絶縁故障が頻発し.たことから開発されたものであり、無外装ケーブルに金属テープを巻き、さらにポリエチレンのジャケットで補強した構造である。

0 件のコメント:

コメントを投稿