2012年10月8日月曜日

線路設備H23-1Q1(1)

[光ファイバの接続方法]
 光ファイバの接続方法は、利用形態や環境に応じて多様な方法が実用化されており、一般に、融着接続、メカニカルスプライス及びコネクタ接続の3種類に分類される。
 融着接続は、光ファイバ端面を溶解して接続する方法で溶解には幾つかの手段があり、一般に、接続の容易さ、信頼性、経済性などの面からアーク放電による溶解が用いられている。また、光ファイバの融着接続部において、光ファイバ心線の被覆は完全に除去されており、機械的強度が低下しているため、一般に、熱収縮チューブにより被覆除去部を覆う補強方法が用いられている。
 メカニカルスプライスは、V溝などを形成した接続部品を用いて機械的に光ファイバを把持する接続方法である。メカニカルスプライスは、一般に、屈折率が石英系ガラスとほぼ同じ液体又はジェル状の屈折率整合剤を接続部品の中に入れ、端面間の空気層を除去する方法が用いられている。
 コネクタ接続は、着脱が容易なコネクタを用いる方法で、一般に、フェルール型光コネクタが用いられている。単心光ファイバ用の光コネクタの場合、フェルールは、光ファイバのコアの中心を光コネクタの中心に設定するための部品であり、このフェルールどうしを、割りスリーブをガイドにして精度良く突合せ接続することができる。一方、多心光ファイバ用のMT光コネクタの場合、フェルールの突合せは、ガイドピンをガイドとしている。

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